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西武ライオンズ

西武ライオンズ

埼玉県狭山に本拠地を構えるパ・リーグの球団です。
別に応援しているわけじゃないんですが、在学中に一番多く観戦したのは西武戦です。
西武ドームまで家から自転車で一時間くらいなので、よく友人と一緒に試合を見に行きました。
夏の暑さや公共交通機関でのアクセスの悪さからいまいち評判の良くない西武ドームですが、僕は結構好きだったりします。
ドームなので天候を気にせず試合を見にいけるし、ドーム特有の閉塞感がないのが素晴らしいです。

西武ドーム
画像は拾い物



西武ライオンズという球団に、みなさんはどんな印象を持っているのでしょうか。
最近ではソフトバンクホークスの台頭を許していますが、一昔前まではパ・リーグの盟主的な存在でした。
今でも安定した強さと人気を誇り、投手、野手ともにスター選手を抱えています。


僕が西武ライオンズと聞いて真っ先に思い浮かべるのは、”俺達”という単語です。
”俺達”とは、ネット上で使われるライオンズの中継ぎ陣の総称です。
厳密に言うと以下のとおりです。(↓引用)

2ちゃんねる西武関連スレにおいて、二軍で好投>一軍で炎上>二軍落ちの無限ループを繰り返す、「一軍半」という言葉では到底言い表すことのできない、一軍と二軍を隔てる壁に取り込まれて身動きの出来なくなった若手投手達のこと。近年の西武にはこの手の投手があまりに多く、ファンの嘲りと若干の親しみとともに、いつしかこう総称されるようになった。その構成員は全て
   _、_
( ,_ノ` ) のAAで表される。

昨今では他球団にも飛び火。俺達魂を感じた選手は幹部総出で「熱烈歓迎」される。
2011年1月20日に総帥である沼者(大沼幸二)が横浜ベイスターズの投手弥太郎とのトレードで横浜行きが決定。

その後投票により、小野寺力(力者)が二代目総帥に就任。
初代総帥である大沼幸二(沼者)は名誉総帥になった。
ところが2011年シーズン中に力者が鬼崎裕司との交換トレードでヤクルトへ移籍することが決定。
力者移籍を受けて三代目総帥を決める投票が再度行われた。
結果は『該当者無し』で、総帥の椅子は暫く空席となることが決定。
これにより三代目総帥の座を狙う者達による熱き戦いが始まることになった。

なお沼者の背番号15を受け継いだ大石達也は総帥筆頭候補としてやる俺達スレでは期待されている。

また、最近では、先発陣にも俺達が伝染しつつある(涌井秀章など)。




最初はなんのこっちゃという感じでしたが、そういう視点で西武戦を見ていると本当にびっくりするほど西武の中継ぎはよく燃えます。
数字にするとそれほどでもないんですが、とにかく印象的な炎上劇が多く、先発が僅差で降板した時や前の投手がランナーを残して降板した時など本当にヤバイです。
ランナーをきれいに掃除してから突如ナイスピッチングを始めたり、先発投手の勝ち星を容赦無く消していく様はベイスボールのような芸術性を感じます。
先発投手の交代がコールされた瞬間に西武ファンが騒然とする様子は見ていて本当に面白いです。

numaja
横浜に移籍してからも炎上する沼者(大沼幸二)



”イニング別失点”というデータが存在します。
144試合を通して、各イニングに合計何失点したかというデータです。
傾向としては、どの球団も先発が元気な1・2回、そしてクローザーが登板する9回は失点が少なくなっています。
西武の成績は
一回 37点
二回 56点
三回 61点
四回 65点
五回 56点
六回 104点
七回 52点
八回 46点
九回 40点
となっています。

六回の104点が異様に目立っています。
ちなみに全球団全イニングを見ても100点を超えているのは西武の六回だけです。
九回は一見少ないように見えますが、九回の40失点は全球団ワーストです。

余談ですがベイスターズは一回98失点というとんでもない記録を残しています。



さて何が言いたいかというと、現代野球においては中継ぎ→抑えのリリーフ陣が非常に大きな役目を担っているということです。
今年リーグ優勝を果たしたソフトバンクホークス、中日ドラゴンズが、どちらも超強力なリリーフ陣を有していることからもそれは明らかです。

この傾向は、2005年に阪神タイガースがジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之の、”JFK”と呼ばれるリリーフ陣を擁し、チーム防御率一位でリーグを制覇した頃から顕著になります。
後続に強力なリリーフを複数用意することによって、先発投手は完投を意識する必要がなくなり初回からとばすことができるようになります。
逆に後続が弱いと、先発は完投とまでは言わずとも、七回八回まで意識してペース配分していかなければなりません。
これによって、先発打たれる→交代→後続打たれる→先発打たれる、という悪循環に陥り、チームの防御率が目に見えて悪化するようになります。

従って信頼の置ける投手リレーの形を用意することが各球団の課題となりますが、防御率一点台から二点台で、一年を通してタフに働いてくれるピッチャーなんてそうそういるもんじゃありません。
浅尾選手や摂津選手、山口選手らが、セットアッパーというポジションでありながら頗る高い評価を受けているのはこういった背景があります。



しかし高校野球や大学野球を見ていると未だ先発完投が多く、一試合に3人以上の投手をつぎ込むような継投型のチームは稀であると言えます。
プロ野球のように半年もの間ほぼ毎日試合をするわけでもなく、高校野球は長くても一ヶ月、大学野球では週に二試合程度しか公式戦が行われないため、継投策はむしろプロ野球よりも威力を発揮するようにも思われます。

しかし試合数が少ないということは即ち捨て試合が無いということであり、高校野球に至っては一発勝負のため、継投失敗というリスクを犯すことができません。
加えて学生野球は選手間の実力差が大きく、元気な控え投手より疲労した先発投手の方がマシなんてことが珍しくありません。
さらに技術やメンタルも未成熟なため、継投のリスクはより高まります。

僕も何回か経験がありますが、大事な試合の途中登板は本当に難しいです。
野手→投手といったポジション変更でのリリーフも大変ですが、むしろ控えから準備万端で登板する方が嫌だったりします。
ベンチからゲームに入る難しさというのは、団体競技をやっていた人にはよくわかると思います。

あと、途中登板すると当然ながらマウンドが前の投手と相手の投手によって荒らされています。
学生野球はそんないい球場ばかり使えないしグランド整備も適当なので、酷いところだと足首まで埋まったりします。
僕はわりとオーソドックスなスタイルで投げていましたが、相手が左ピッチャーだったり長身だったりすると本当に苦労します。



プロ野球選手は圧倒的な才能に加え、毎日技術の研鑽を重ね何十試合も経験を積んだピッチャーばかりです。
しかし”俺達”を見ていると、彼らであってもリリーフの難しさは変わらないんだなあということを実感します。
僕にとってプロ野球選手は雲の上の存在ですが、”俺達”はそんな中で数少ない共感を持てる存在です。
正直なところちょっぴり炎上を期待したりもしていますが、ぜひとも頑張って立派な成績を残してほしいとも思っています。
まあもともと西武は野手と先発が強いので、この上リリーフまで強化されても困るんですが。





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